ソフトバンク王貞治球団会長(69)が今秋のドラフト会議で抽選役を務める案が15日、浮上した。この日、東京6大学が行われていたため、神宮室内練習場のモニターで早大・大石達也投手(4年=福岡大大濠)の投球をチェックしていた秋山幸二監督(48)が「すごいなあ。でも、くじ引きなんだろ。会長に引いてもらえばいいよ」と話した。笠井和彦オーナー代行(73)も「いいですねえ。でも、会長は『監督が』とおっしゃられるかもしれません。それは、これから考えます」と、今後検討に入る方針を示した。

 もっとも、球団は早大大石を最上位候補に挙げつつ、早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)や中大・沢村拓一投手(4年=佐野日大)もリストアップしている。いずれにしても、競合は必至。今後の編成会議で候補を絞り込む一方、抽選役も決定していくことになりそうだ。

 王会長のくじ引き参戦は07年度ドラフトで大場を引き当てたのが最後。秋山監督は08年度ドラフトで、当時東海大相模・大田の抽選に参加したが、巨人に交渉権を奪われている。昨年度は抽選になった場合、秋山監督が臨むことになっていたが、今宮単独指名となった。王会長のドラフト参戦となれば、再び注目を集めそうだ。

 [2010年5月16日10時46分

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