<ロッテ7-2ソフトバンク>◇1日◇千葉マリン
「育成の星」がプロの厳しさを思い知らされた。ソフトバンク山田大樹投手(21)が、2勝目を狙ったマウンドでロッテ打線に4回途中7失点でKOされた。前回先発した6月24日の日本ハム戦では、育成出身ではパ・リーグ初の白星を挙げたが、この日は5安打5四球の乱調。ここまで先発投手の駒不足を助けてきたが、踏ん張りどころを迎えた。
プロ初勝利までの道と同様に、2勝目も、そんなに甘いものではなかった。1回裏。山田が2番今江に投じた初球の137キロ高め直球は、簡単に左中間を破られた。続く井口には外角高めの直球を、軽々と右翼席にたたき込まれた。いきなりの2失点。「投球のリズムをつくりきれないままでした…」。結局、3回2/3を7失点。プロ4試合目のマウンドで、先制パンチのショックを立て直せないまま無残にKOされた。
頭ではわかっていたことが、実践できなかった。「千葉マリンのマウンドは低いので、球が高めに浮かないように注意したい」。6月30日には、そう話していた。だが立ち上がりの投球は、1番西岡から3番井口まで8球連続で高めに浮き、その球を痛打された。田之上投手コーチは「1回の早い段階で(マウンドに)慣れることができなかった」と、経験の少ない4年目左腕をかばった。
味方のミスを、吹き飛ばす力もなかった。3回裏には、けん制球で一塁走者の西岡を誘い出したが、一塁手ペタジーニの送球がそれ盗塁となった。そこから川崎の失策がからみ1失点。さらに連続四球を与えピンチを広げた。続く4回にも先頭打者に四球。連続適時打などで5点目を奪われ放心状態となると、西岡と今江に簡単に重盗を許した。「味方のミス?
僕が悪いです。僕のせい、申し訳ないです」とうなだれた。
だが、育成枠で入団し1度は自由契約になりながらも、プロ1勝をつかんだ左腕は必ずこの悔しさを次に生かす。試合後、1軍打者のレベルについて問われると力強くこう言った。「そんなことを言ってたら、はじまらない」。山田は必ず、次回のマウンドでリベンジする。【倉成孝史】
[2010年7月2日11時9分
紙面から]ソーシャルブックマーク



