ソフトバンク孫正義オーナー(52)が2日、秋山幸二監督(48)に来季続投要請する意向を明らかにした。「王貞治ベースボールミュージアム」のプレオープンに合わせて福岡入り。秋山監督の来季契約について「頑張ってもらいたいと思ってます」と語った。孫オーナーが観戦したオリックス戦で、チームは3連敗。試合後にも孫オーナーは激烈エールを送り、秋山体制への強力バックアップをアピールした。

 福岡入りした孫オーナーは、日刊スポーツの取材に対し、はっきり方向性を示した。秋山監督の来季契約について「簡単には言えませんが、頑張ってくれてますので。ぜひ(来季も)頑張ってもらいたいと思ってます」と明言。ソフトバンクは秋山監督と09年シーズンから3年契約を結んでおり、今季が2年目。続投が基本路線だが、孫オーナーが指揮官の来季契約についてコメントするのは今回が初めて。昨年3位に食い込み、今季も現在Aクラスで西武まで3ゲーム差と首位を狙える位置をキープする戦いを評価しての発言だ。

 もともと、王貞治球団会長(70)を中心に、秋山体制へのバックアップを強めてきた。球団は今年1月に組織改編。王会長をチーム編成の核に据える形をとった。王会長も今シーズン前に「秋山監督は2年目だが、球団も新しい体制になって、実質今年が1年目のようなもの」と語るなど、長期的な視点での強力支援を打ち出してきた。シーズンに入っても、ペタジーニやダービンの獲得に加えて国内トレードを3件成立させるなど精力的に動いてきただけに、今回の孫オーナーの発言は既定路線に沿ったものと言える。

 もっとも、球宴前で優勝の行方も順位も決まっていない段階だけに、孫オーナーも「簡単には言えない」と前置きしてのコメントだった。続投要請も順位決定後とみられる。それでも、その後に続けた言葉には、秋山体制での優勝を最大限援護する決意が込められているようだ。

 さらに、この日は「王貞治ベースボールミュージアム」プレオープン式典に出席後、試合を最後まで観戦。チームは敗れ、3連敗で4位オリックスに2ゲーム差と迫られる苦境に陥ったが、秋山体制支援の方針は揺るぎない。帰り際に報道陣に囲まれると、今年の戦いについて「惜しい試合が多い。頑張ってもらいたい」と話し、今後も支持するか問われると「もちろんです。一生懸命頑張っていますから。信頼しています」とはっきり言った。

 もちろん、秋山監督以下チームは今季の優勝へと全神経を集中している。今年はソフトバンク創業30周年にあたり、本社挙げての支援イベントも組まれている。まずは、ソフトバンク球団初優勝へ、チームと本社が一丸となって突き進む。

 [2010年7月3日11時19分

 紙面から]ソーシャルブックマーク