<オリックス1-6ソフトバンク>◇16日◇京セラドーム大阪
サウスポーは怖くない!
ソフトバンクが「左腕アレルギー」を克服した。打線が3本塁打を含む12安打と爆発し、6試合ぶりに相手先発左腕に黒星をつけた。5回に“オリキラー”田上秀則捕手(30)が4号ソロを放つなど6回までに5点を奪い、オリックス左腕山本をKO。3回には小久保裕紀内野手(38)が先制適時二塁打。実に先発左腕から29イニングぶりに奪った得点だった。勝負の後半戦へ向け、価値ある1勝だ。
「左腕アレルギー」の完治を示すには、十分な一発だった。1点リードの5回表。先頭で打席に入った9番田上が、オリックス山本の投じた内角高めのカットボールを迷いなくフルスイングした。打球は左翼席へ一直線。「ちょっと詰まったんですが、割りと飛んでくれましたね」。3回に小久保の適時二塁打で先発左腕から29イニングぶりに得点を挙げたが、勢いを止めまいとド派手な4号ソロで貴重な追加点を奪った。
チームの「苦手意識」を、自身の「得意意識」で振り払った。チームはこの試合前まで、5試合連続で先発左腕に黒星をつけていなかった。その5試合で計5得点。これ以上苦手意識を強めると致命傷になりかねなかったが、“オリキラー”がその窮地を救った。田上は今季4本塁打中、実に3本がオリックス戦。「大坂夏の陣」と銘打ち、赤いユニホームに身を包んでいてもカモはカモだった。「たまたま」と照れ笑いするが、大仕事を成し遂げたことは確かだ。
積極性が、ここぞの1発を生む。昨季はチームトップの26本塁打を放ったが、今季は開幕から絶不調に陥り2度の2軍落ちを経験。一時の絶不調は抜け出したものの、打率はいまだ2割0分2厘。だがどんな時でも、持ち前のフルスイングと積極性だけは絶対に失わない。6月末にサッカーW杯をテレビ観戦した際に「サッカーってバックパスを反則にしたら、もっと点の取り合いになって絶対おもしろくなりますよね」と真顔で話すほど攻撃的。この日も打撃同様強気のリードで、大隣の2勝目をアシストした。
田上の1発を含む3本塁打の猛攻で、チームは7月初の連勝を飾った。「(左腕は)そんなに意識してないよ」と話した秋山監督のほおも自然と緩んだ。「左腕アレルギー」を振り払ったソフトバンク打線が、首位を猛追する。
[2010年7月17日11時45分
紙面から]ソーシャルブックマーク




