デーブ問題で揺れる西武に、また悪いニュースが飛びこんできた。右肩痛で2軍調整中の岸孝之投手(25)の復帰が9月までずれ込む見込みとなった。

 25日、西武第2球場で行われた1、2軍合同練習で岸の練習を視察した潮崎投手コーチは「岸については大幅な下方修正だね。8月は無理。9月には入るだろうね」と表情を曇らせた。1日に出場選手登録を抹消され、当初の復帰予定は8月の上旬。その後は19日にキャッチボールを再開して8月中の復帰を目指していた。

 しかし、この日も左肩痛の雄星とパートナーを組んでのキャッチボールを30メートル程度の距離で山なりのボールにとどめたように、慎重な調整が続いている。岸は「(当初の復帰見込みについては)自分はそう言ってないでしょ。できればいいなって話だから。自分はリハビリを続けていくだけなんで」と話した。

 岸の離脱が長引くのは痛いが、朗報もある。6月に左足首を手術した石井一について潮崎コーチは「早そうだね。8月の初めにはいけるんじゃないかな」と、予定していた8月下旬より早い復帰を示唆した。すでに捕手を座らせてのブルペン投球は数回行っており、リハビリは順調。苦しい台所事情を強いられるチームに、経験豊富なベテラン左腕の復帰は心強い。

 [2010年7月26日8時33分

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