ソフトバンク松田宣浩内野手(27)が、クライマックスシリーズ(CS)調整初の実戦練習で豪快な1発を放った。7日、チーム本隊は本拠地福岡ヤフードームでシート打撃を実施。松田の3打席目だった。巽の高め直球を仕留めた打球は、バックスクリーン左へ。140メートルの特大アーチだ。「練習でやっているスイングができた。体の全体を使って打てた」。シーズン最終戦以降、実戦メニューから10日間遠ざかったが、いきなりの豪快弾。松田に笑みがこぼれた。

 打撃改造の成果だった。シーズン終盤から取り組み始めたことがある。軸足(右足)にしっかり重心を乗せることで、投手寄りに突っ込む癖を修正してきた。下半身主導の動きで、安定したスイング軌道を求めてきた。「立花コーチに言われているのは右足を固定して打つこと。下から上へ。順々に連動できている感じがある」。前日6日には秋山監督にゴルフ用のベルトを勧められるなど、下半身の安定感が松田の課題だった。今季は19本塁打。念願の20本超えを逃した背番号5が、新打法でCSファイナルステージを迎えようとしている。

 秋山監督も「今季の最長不倒距離だな」と舌を巻く1発だったが、全体練習後には仕上げの特打を敢行。約30分の居残りメニューも、左翼席への豪快アーチで締めくくった。10日からCS調整の仕上げとして、フェニックス・リーグに参戦する。「練習では、いい打ち方ができている。フェニックスで(試合でも新フォームで)打てるかどうか確認したい」。つかみつつある手応えを、確信に変え、大一番に臨んでみせる。【松井周治】

 [2010年10月8日11時15分

 紙面から]ソーシャルブックマーク