敗退チームのドラマにスポットを当てる「胸張ってイイじゃん」を随時掲載し球児たちの奮闘に迫ります。
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佐賀商・立花孝紀捕手(3年)は、尊敬する父と同じ舞台に立ち、勝つことの難しさを身をもって実感した。9回1死一塁から左前打を放ちチャンスを広げる役割を果たしたが、1点が遠かった。立花は「父を超えるという目標を立てていたので負けちゃったのはあれですけど、自分らしいプレーはできた。このチームでよかった」と感謝が言葉にあふれた。
父和幸さんは、94年に同校が全国制覇した時の中堅手。幼いころから動画サイトで公開されている当時の映像を食い入るように何度も見てきた。ずっと憧れを抱き、前回出場の8年前にも父と一緒に甲子園に駆けつけたほどどっぷりほれ込んだ。「伝統というんですかね。堅実なプレーを重視し、堅い守備が本当によく似合う」。野球用品店を営む父にミットを手入れしてもらいながら、今度は選手として戻ってきた晴れ舞台で笑顔いっぱいにプレーした。
将来の夢は商業科の教員として、佐賀商に戻ることだ。いつか監督をしたいという野望もある。「佐賀と言ったら、佐賀商業と言われるような強いチームを作って、もう一度全国優勝をできるような監督になりたい」。父から受け継いだバトンを次世代へとつなぐ。【平山連】

