元日本ハム監督の大沢啓二氏が7日午前7時25分、胆のうがんのため、都内の病院で息を引き取った。78歳だった。

 OB大沢啓二さんの訃報(ふほう)に、日本ハム球団も悲しみに包まれた。札幌ドームで行われた昨年の開幕戦や、同11月の優勝パレード、12月の故大社前オーナーの殿堂入りパーティーなど、節目には欠かさず姿を見せてきた。梨田監督は「大沢“親分”と呼ばれるだけあって、非常に面倒見がよく、他球団出身の私がファイターズの監督に就任した際にも大変温かく迎え入れていただきました。まだまだお元気で野球界を引っ張っていただきたかったのに残念でなりません」と沈痛な思いを口にした。

 日本ハムでは76年から指揮を執り、81年にはリーグ優勝を果たした。その前年のオフ、大沢さんは当時の故大社オーナーに直接電話し、エースだった高橋直樹と広島に所属していた江夏豊のトレードを願い出た。「優勝するには江夏が必要なんです」。高橋の結婚の媒酌人も務めていた同オーナーだったが、大沢さんの熱意に応じ、トレードが成立。そして大沢さんも言葉通り優勝を成し遂げた。大社現オーナーは「前オーナーは『大沢くんは単純だけど、正直な男だ』とよく言っていました。2人の関係は何にも替え難い。天国で野球談議をしているのではないか」と目を細めた。

 この日、宮崎で行われたフェニックスリーグ韓国・ハンファ戦では、センターポールの球団旗を半旗にし、試合開始前には全員で黙とう。選手は喪章をつけてプレーした。札幌市内の合宿所や2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷にも献花台が設けられ、夕方にはファンが訪れて、大沢さんをしのび手を合わせていた。

 [2010年10月8日10時42分

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