<横浜2-0阪神>◇7日◇横浜
最後の最後でゼロ行進とは…。勝てば、クライマックス・シリーズを甲子園で開催できるシーズン2位を確定できた最下位横浜との最終戦で、猛虎打線が金縛りにあった。今季9度目の完封負けで3位に転落した。真弓明信監督(57)はV逸の要因となったナゴヤドームの呪縛(じゅばく)を解き放ち、逆転日本一に突き進むことを固く誓った。1年間の悔しさを、短期決戦でたっぷり晴らしてやる。
リーグ最終戦、144試合目が今季を象徴する敗戦となった。対戦時のチーム打率が3割2分を超える横浜に、まさかの完封負け。勝てばシーズン2位が決定する状況で、ふがいない結果に終わった。今年何度も見られた、ここ一番の勝負弱さ。2位か3位かは、8日の巨人戦次第。真弓監督は声を絞り出すように言った。「こういう結果に終わり、悔しいシーズンだった。最後はCSで何とか悔しさを晴らしたい」。暗い雰囲気の三塁ベンチで必死に前を向いた。
史上最強と言われた打線だったが、爆発力に脆さ(もろさ)が同居していた。前夜までV逸ショックを吹き飛ばす打棒を見せていたが、この日は一転した。4番新井が得点圏で3度凡退した。5回2死満塁のチャンスでは鳥谷が二ゴロに倒れた。「重圧か?」と問われると、真弓監督はナインをかばった。「しかしねえ、打線は点を取れるときと取れないときがある。いいピッチングをされたら、なかなか点は取れない」。ただ必勝を求められる試合で、打者が金縛り状態になるのも事実。記録ずくめのシーズンが完封負けで終了したのは何とも皮肉だ。
甲子園で初となるCS開催は自力では不可能となった。真弓監督はそれでも“鬼門”でのリベンジを誓った。5年ぶりのリーグ制覇を逃した要因を挙げた。「悔しい思いをしているのは、ナゴヤドームの負け。今シーズン、2勝10敗ということで勝率が悪いのが、優勝を逃した要因になっている。象徴する試合となったのが、9月21日からの3連戦。勝ち越せず、優勝が遠のいた」。まだ日本一の道は閉ざされていない。打倒中日の思いが、これからのモチベーションになる。「悔しい思いをしているだけに、ナゴヤドームで戦って、勝ち越したいと思っている。何とか今年のうっぷんを晴らしたい」。
CSファーストステージは16日に開幕する。それまでの8日間をいかに使うか。この日のような勝負弱さを見せれば、短期決戦は勝ち抜けない。ここ一番で力を発揮することが鍵を握る。帰りのバスに向かうナインは、誰もが悔しさをあらわにしていた。何度も味わった屈辱が原動力になるか。真弓阪神の意地が見たい。【田口真一郎】
[2010年10月8日11時9分
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