<横浜2-0阪神>◇7日◇横浜

 心残りは消し去った。阪神藤川球児投手(30)が公式戦最終登板を無失点で締めた。2点を追う8回裏。ビハインドの展開では今季初めてマウンドに上がった。2安打を許して1死一、三塁。ここで4番村田を打席に迎えた。

 1週間前の甲子園。9月30日横浜戦だ。恩師と慕うベテラン矢野の引退セレモニーを目前に控えた2点リードの9回表、まさかの逆転3ランを浴びた相手。優勝マジックまで消された因縁の村田に、また打たれる訳にはいかなかった。カウント2-1と追い込み、最後は外角スライダーで遊ゴロ併殺打。ダメ押しの追加点は許さず、今季58試合目の登板を終えた。

 シーズンを「難しいというか、大変だった」と振り返った。“火の玉ストレート”にこだわろうと決めた10年。チームは超強力打線を武器に大勝を繰り返し、守護神の出番は限られた。登板間隔が大幅に空いたと思えば、イニングまたぎも珍しくなかった。3勝4敗28セーブは責められる成績ではないが、防御率はブレークした05年から初めて2点台(2・01)に突入。リリーフ定着後で自己ワーストの年間7被弾を許した。

 ただ、戦いは終わらない。ここから過熱するといってもいい。CSファーストステージに向け「考えているよ。やることは変わらない。(球場は甲子園、東京ドームの)どっちでもいい」と気を引き締めた。勝負の短期決戦、宿敵巨人を相手に、球児が本領発揮する。【佐井陽介】

 [2010年10月8日11時10分

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