<パCSファーストステージ:西武5-6ロッテ>◇第1戦◇9日◇西武ドーム

 西武は守護神の大乱調で、もう1敗もできないがけっぷちに立たされた。同点の8回に勝ち越した4点リードを、9回に追いつかれる展開。渡辺久信監督(45)は「逃げ切らないといけない試合。シコースキーが計算外だった」。敗戦後はしばらくベンチを立てなかった。

 9回に投入したシコースキーが1死一塁から福浦、今江、金泰均に3連打を浴びて2点差。続く大松に四球を与えたところで、交代を告げた。不安要素はあった。9月中旬に痛めた右ひじが万全でなく、来日9年目でポストシーズン初出場。敵地とは思えないロッテファンの大応援など、未経験の緊張感も重なり「アマ時代、マイナーでプレーオフ経験はある。調子はいつも通りだったけど、勝負球が甘かった」と助っ人右腕はガックリ。1死満塁で代わった小野寺が里崎に適時打を浴び、同点にされた。

 エース涌井は8回4安打1失点で降板させた。9月の不調から立て直しを図ったマウンド。「だいぶ投げてたし、9回は同点でもシコースキーをいかせるつもりだった」と神経を使った131球を交代機と判断した。シーズンの戦い方を通すだけでなく、今後のCSを勝ち抜くためにも、今季セーブ王に期待した結果は裏目に出た。

 今後の守護神起用について「今は何とも言えない」と言葉を濁した。シーズン終盤から勝利の方程式が崩れ始め、Bクラスに沈んだ昨季からの課題がこの大事な時期に再浮上。「次に負けたらシーズンが終わるわけだから、勝ちにいくしかない」。指揮官は悲壮の覚悟だった。【柴田猛夫】

 [2010年10月10日8時41分

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