<パCSファーストステージ:西武5-6ロッテ>◇第1戦◇9日◇西武ドーム
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが開幕し、ロッテが逆転勝ちで先勝した。
試合終了と同時に握りしめた右拳には、小林宏投手(32)の喜びと、悔しさがこもっていた。2イニングを無失点で切り抜け、チームに勝利をもたらした守護神は「とにかく強いボールを投げようと思った。納得のいくボールが投げられた」と胸を張った。
レギュラーシーズンの144試合目に、守護神失格を言い渡された男の復活劇だった。「もちろん悔しさはありました。でもその前にふがいない投球をしたのは自分でしたから」。体が開き、直球がシュート回転する悪いクセが出ていた。ブルペンでの投球練習で、最後まで捕手のミットを左目で見ることで、体の開きを矯正した。
1年間、投手陣のキャプテンとしてまとめてきた。CS進出を決めるマウンドに小林宏がいなかったのは、チームにとっては緊急事態だった。サブローら、野手のチームメートも心配して声をかけてきたほど。どん底からはい上がった守護神の姿は、ロッテの3位からの逆襲を予感させた。
[2010年10月10日7時59分
紙面から]ソーシャルブックマーク




