ソフトバンク秋山幸二監督(48)が、CS制覇へ「秘策」を準備した。シーズンで12~13人態勢だった投手陣を9~10人登録に絞り、野手を最大19選手スタンバイさせる短期決戦シフトをとることが9日、明らかになった。チームはこの日福岡で練習後に宮崎入りし、10日からは「みやざきフェニックス・リーグ」で最終実戦調整に臨む。

 CSファーストステージが開幕した日、リーグ覇者として迎え撃つ秋山監督は、秘策の最終調整を進めていた。西武ドームの一戦が始まるほぼ同時刻の13時に本拠・福岡ヤフードームで全体練習がスタート。だが、指揮官の姿はグラウンドにない。監督室で西武、ロッテの熱戦を見守る一方、14日開幕のファイナルステージ布陣を固めていた。

 プランの1つとして挙がっているのが、初戦(14日)を野手登録最大19人にするもの。現在1軍登録されているのは9投手と16野手の25選手。空席の3枠を野手で埋める可能性があるのだ。10日から明石、森本の1軍合流を決定。残り1枠は流動的だが、野手18人態勢もシーズン中にはなかった異例のシフトだ。さらに現在抹消されている仲沢や李■浩の招集となれば、19野手の攻撃布陣になる。

 短期決戦だからこそのプランでもある。ファイナルステージ第3戦(16日)先発予定のホールトンや、4戦以降の先発候補に入っている大隣、陽耀勲、小椋らは順次当日登録→翌日抹消を繰り返すことが可能(現時点で4投手とも抹消中)。4投手はいずれもCS期間内に2度の先発機会がなく、登板後抹消しても日本シリーズにも支障ない。シーズンでは常時12~13人だった投手陣は、9~10人の精鋭部隊で決戦に臨むことになりそうだ。

 結局この日、秋山監督はまったくグラウンドに立たなかった。福岡空港を出発する直前、ロッテが9回に驚異の粘りをみせたのを知った。「すごいな。野球は1つの流れがあるのかな」。ゲームを制する流れを大事にする指揮官だけに、大一番へ向け、秘策を準備するのも当然と言えた。

 もちろん、10日からのフェニックス・リーグ2試合への根回しも準備万端。10日の巨人戦(サンマリン)は、ホームチームながら勝利していても9回裏を実施するよう各方面の了解を取り付けた。各選手の打席を確保するためだ。松中、オーティズ、ペタジーニらポジションがかぶる選手については、対西武、対ロッテの相性とコンディションを見ながらスタメン起用を決める。秋山監督率いる鷹は、日本シリーズの出場権を奪うべく、ツメを研いでいる。※■は木へんに凡

 [2010年10月10日11時13分

 紙面から]ソーシャルブックマーク