巨人朝井秀樹投手(26)が12日、阪神とのCSファーストステージの第3戦の先発に大きく前進した。みやざきフェニックス・リーグの広島戦(天福)の6回から登板。3回を無安打無失点、3イニング連続3者凡退と完ぺきな投球を見せた。「いつも通り投げました。僕は与えられたところで頑張るだけなんで」と淡々と振り返った。

 決戦を前に、最高の試運転だった。5日横浜戦以来の実戦登板だったが、3回をわずか35球。最速145キロの直球、カーブ、フォークなど多彩な球種を織り交ぜ、3三振を奪った。香田投手コーチは「いい準備をしてるんじゃないでしょうか」と評価。シーズンでは18回2/3連続無失点中と安定感抜群の男に、1勝1敗となった場合、勝負の3戦目を託す可能性が高まった。

 阪神との相性の良さも光る。今季は2試合に登板し、1勝(0敗)、防御率0・00。8月22日の同戦では6回を4安打無失点で、強力打線を沈黙させた。「やることは変わらない。平常心で臨むのは難しいと思いますが、監督が言っていたように暴れたい」。初戦は東野峻投手(24)、2戦目には内海哲也投手(28)が濃厚。和製ローテで第一関門を突破する。【久保賢吾】

 [2010年10月13日9時20分

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