<日本シリーズ:中日7-8ロッテ>◇第7戦◇7日◇ナゴヤドーム

 リベンジに成功したロッテ伊藤義弘投手(28)が胴上げ投手に酔いしれた。「今日は投げる前から、イメージが良かった。めちゃくちゃ投げたかったです」。同点の11回から6番手で登板し、打者6人を完全救援。12回に奪った勝ち越し点をその裏、9球で守り抜いた。同じく延長戦となった3日の第4戦で、2イニング目の11回につかまり敗戦投手。この日は4点差を追いついた5回には「ラッキー」と叫んで出番を祈った。08年5月以来、約2年ぶりとなった12回のプロ通算2打席目でも、1-0からの2球目を一塁に転がして犠打成功。中日バッテリーに重圧を与え、岡田の決勝打を引き出した。

 JR東海出身で、本社があった名古屋は「準地元」。多くの知人が声援を送る中、内、薮田らとともに短期決戦で、ブルペンの屋台骨を支えた。西本投手コーチは「内も伊藤も、日本シリーズが大きな自信になったはず。自分のボールを信じて投げてくれた」と賛辞を惜しまなかった。

 [2010年11月8日8時1分

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