横浜村田修一内野手(29)が15日、横浜市内の球団事務所で記者会見を行い、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留することを正式に表明した。「他球団の話を聞く前に残留した方が自分もすっきりする」と話した村田は、来季のキャプテン就任も決まった。

 目指すのは真のチームリーダーだ。村田は「自分が変わることでチームも変わる」という。まずは態度で示す。「若手が一生懸命投げていたのに、マウンドに行くことが少なかった。そういうところを変えていかないといけない」。外見も変える。「奇抜な髪形もやった。ひげも生やしたが、若手の見本にならない」。側頭部に刈り込みを入れた独特の髪形や茶髪から卒業する。最後は球団に意見する。「契約更改で代理人は使わない。自分で球団と話をする」。選手を代表し、チーム内の意見を伝える。

 意気込みを感じた加地球団社長は、会見の席でキャプテンに任命した。「選手会長では庶務的な仕事も多い。優勝を目指す中心として働いてほしい」。02年石井琢(現広島)以来、9年ぶりのキャプテン復活だ。今後は球団が提示した1年契約2億円(推定)をベースに条件面を詰める。ハマの主将就任内定に「この日を境にもう1つ大人になりたい」と表情を引き締めていた。

 [2010年11月16日8時44分

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