日本ハムのドラフト1位斎藤佑樹投手(22=早大)が今日2日、札幌ドームで行われるヤクルトとのオープン戦で本拠地デビューする。3番手で2イニング登板の予定。キャンプ中の直球主体から、多種の変化球を交える「本番モード」に変更する。「大学で使っていたボールが通用するかしないか見極めていきたい。変化球も入れながら、一通りとはいかないですけど、今自信のあるボールを投げたい」と意気込んだ。

 2月までは直球主体を宣言し、2試合計33球で、ツーシームを含む直球系が31球。変化球らしい球はカーブ2球のみだった。より実戦モードに突入し、スライダーやカットボールなど多彩な変化球がプロのレベルに達しているか確認する。吉井投手コーチも「試すようなマウンドでいい」と、結果は求めない考えだ。

 キャンプ中、腹痛アクシデントで1度対戦が流れたヤクルトが相手。青木ら早大の先輩も多く対決もありそうだ。これまでの2度の実戦はともに1回のみで初めてのイニングまたぎ。さらにナイター登板も初めてで、収穫の多い登板となりそうだ。

 この日は、札幌ドームでの初練習で汗を流した。ブルペンでは約50球を投げ、練習後はマウンドに上がり“下見”も行った。昨年12月9日の入団セレモニー以来の本拠地では、ブルペンや選手ロッカー室の入り口などが分からず右往左往した。「チームとしても自分としても(札幌で)最初。楽しみですね」。いよいよ、黄金ルーキーが札幌で躍動する。【木下大輔】