岩隈か?

 田中か?

 楽天の開幕投手争い「2番勝負」が始まる。今日5日から長崎で西武とオープン戦2連戦。初戦は、今季実戦初登板の岩隈久志投手(29)が先発する。明日6日の先発は田中将大投手(22)が続く。開幕までの登板機会は、順当ならあと3試合ずつ。最後の1試合は調整登板とすれば、2人ともこれから2回の登板が開幕の座をかけた最後のアピールとなる。

 開幕投手の話題を振られた星野仙一監督(64)は、いつになく口が重たかった。「ヨシ(佐藤投手コーチ)に任せてある」と腹心の名を挙げるばかり。その佐藤コーチは「監督が決めること」という。それを伝え聞いた指揮官は「ヨシ、逃げたな…。フフフッ。(開幕)間近に言わないかんな」と笑みだけ残し長崎県営野球場を後にした。

 明言を避けるのは、甲乙つけがたい候補が2人いるからだ。昨季まで4年連続開幕投手の岩隈が今日5日、ついに実戦マウンドに上がる。キャッチボールやダッシュで調整を終えると「結果が良い、悪いは関係ない。実戦の感覚を確かめるだけ」と口にした。

 開幕投手については「アピールします。田中と争って」。そして、そばにいた永井を見やり「永井とも争って」と愛嬌(あいきょう)タップリ付け足した。

 対する田中。ブルペンで70球近く投げ、明日の先発に備えた。前回2月26日の中日戦(北谷)は4回を2安打無失点。決め球スプリットを交え、早めの3球勝負で4三振を奪った。岩隈に先んじ大きな一手を打ったが、「次も自分の投球をするだけです」と毅然(きぜん)と言った。自身初の栄誉を狙い、抜かりなく準備を進める。

 岩隈VS田中。極めてハイレベルな争いとなった。カギを握る佐藤コーチは「2人とも、悪くても使わないといけない投手」と繰り返す。両軸の内なる戦いは楽天投手陣のけん引力。まずは、この週末、最初のゴングが鳴る。【古川真弥】