<阪神6-2ヤクルト>◇30日◇甲子園
甲子園に神風が吹いた。阪神が1回、同点に追いつき、なお2死満塁。城島健司捕手(34)の左翼への飛球が浜風にあおられ、捕球態勢に入った左翼手のグラブをスルリとすり抜けた。3点二塁打となり、今季チーム最多の1イニング4点が入った。こんな勝ち方もあっていい。野球の神様を味方に、5月は首位通過といきましょう。
城島は、同点の初回2死満塁で、左翼に大きなフライを打った。追いついた左翼手畠山をあざ笑うように、右翼から左翼方向への強い浜風でボールが大きく流された。芝生にポトリ落ちる走者一掃の適時二塁打となった。
城島
風です。(塁上で)ラッキーと思っていました。ライト方向に何回もチャレンジしたけど、浜風に押し戻された。たまにはあっち方向(左翼)でいいこともないと。この世界は結果がすべてなので。「いってこい」じゃないと、人生は。
初回の逆転劇には、さらなる幸運も絡んでいた。1死満塁でブラゼルの二ゴロを田中がこぼし併殺失敗。その間に1-1となった。相手のミスと浜風に助けられ今季初の1回4点というビックイニングだ。
城島は8回にも左翼線を破って、二塁打2本を記録。「早く1割台を脱出したい」と話していた打率も2割5分まで上昇した。今季初のお立ち台では「まだまだ調子が上がらずにヤジられたりもしたけど」と、ジョークまじりで口にした。
城島
ヤジはいっぱいあるよ。慣れたものです。ヤジられて打てるものならいくらでもヤジってくれていいけどね。ただ僕はほめられて伸びるタイプです。
チームは借金を返済し、勝率5割で4月を終えた。
城島
(真弓)監督も順位は意識する時期じゃないといってくれるけど、借金はよくない。チームが軌道に乗る上でも5割はキープしたい。月も替わるし、貯金をつくっていきたい。
神風を味方につけたジョーが、5月反攻を目標に掲げた。【益田一弘】



