今季から先発に転向したソフトバンク摂津正投手(28)の球数制限を解除することが2日、決まった。開幕前には100球前後を交代のメドにする方針だったが、4月24日のロッテ戦で103球を投げ、1日ロッテ戦では114球を投げた。高山郁夫投手コーチ(48)は「右肩の状態を見ながらということになるが、ある程度のところはクリアしてきた。120球くらいは投げられるスタミナがついてきた。本人も最終回までいけるという思いはあるだろう」と話した。

 次回登板は8日の日本ハム戦(札幌ドーム)。チーム打率2割8分8厘とリーグ断トツの強力打線を相手にプロ初完投勝利を狙う。「次は完投したい?」という質問に「そうですね」と答えた摂津。短い言葉の中に熱い思いをたぎらせた。昨季までは2年連続で70試合を投げ不動の中継ぎエースだった。今季からは右のエースとしてフル回転する。【奈島宏樹】