<西武5-10ロッテ>◇3日◇西武ドーム
ロッテがチームリーダーの大暴れで豪快に逆転勝ちした。4点を追う6回。1点を返してなおも満塁の好機で、井口資仁内野手(36)は「このチャンスしかない」と集中力を高め、変化球の制球に苦しむ西武藤田を冷静に観察した。「真っすぐしかない」。1ボールからの2球目、高めに浮いた141キロ直球に、迷わずバットを出した。通算10本目、起死回生の逆転満塁弾を左翼席中段へたたき込んだ。7回には2打席連続の3号3ランをバックスクリーンへ運び、ダメを押した。
10得点のうち、実に9点が2死からの得点。井口の満塁弾と3ランは「2死走者なし」から粘りに粘って作ったチャンスだった。ホワイトソックスでプレーした06年以来の1試合7打点。今季、両リーグトップの23打点をマークしている井口は「打点はチームのもの。前の打者がヒットで出てどんどん走ってくれるおかげ。(2本とも)つなごうという気持ちだけ。センター返しを意識していた」と、チームメートに感謝した。
西村監督も、脇役への賛辞を忘れなかった。「大事なのは2死になってもあきらめない気持ちです。一番のヒーローは井口ですけど(6回の逆転劇の口火となった)里崎の安打が大きかった」。チームスローガンでもある「和」を体現する戦いぶりに目を細めた。【広瀬雷太】



