<ソフトバンク7-3巨人>◇8日◇福岡ヤフードーム
ソフトバンク和田毅投手(30)が苦しみながらも、両リーグ単独トップの交流戦通算21勝目を挙げた。3回表。先頭の矢野に右前打を許すと、一死後には1番坂本に四球。藤村は三振に抑えたが、打席にはこの日復帰した小笠原を迎えた。小笠原は巨人に移籍した07年から昨季まで11打数5安打と打ち込まれた天敵。ファウルで粘られると、9球目を中前へ運ばれ先制点を許した。
粘りの投球で逆転劇を呼んだ。変化球の制球に苦しみ、4回まですべて先頭打者に出塁を許す展開。4回表には阿部、谷に二塁打を浴び2点目を許した。松田の3ランで逆転した直後の5回にも2死から2連打。それでも続く阿部を、140キロの内角直球で空振り三振に切った。
「情けないのひと言ですね」。
勝利投手の権利を持ちながらも5回でマウンドを降りたことに、降板後はずっと険しい表情のままだった。前回先発した中日戦では、打球が右足首付近を直撃し6回途中で降板。中日戦登板前には背中に張りも訴えていた。中6日の登板となる今回の先発も一時は危ぶまれたが、エースとして交流戦Vへの勢いを止めるわけにはいかなかった。
9回、5番手の吉川が最後の打者を打ち取りチームの勝利が決まってやっと笑顔が出た。今季5勝目で、チームは4連勝。本調子ではないものの気持ちで投げた左腕が交流戦Vを目の前まで引き寄せた。【倉成孝史】



