<ソフトバンク7-3巨人>◇8日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンクが効率のいい攻撃で、球団史上3番目のスピードで貯金20を達成した。2点を追う4回、松田宣浩内野手(28)の2試合連発となる11号3ランなどで4点を取り逆転。4連勝で交流戦優勝マジックを4とした。

 負けない理由が詰まった逆転劇だった。試合をひっくり返したのは、松田だ。4回。1点差に迫り、なおも2死一、二塁。直前に巨人坂本の失策で好機が続いていた。1ボールからの2球目。外角直球を振った。2試合連発となる11号3ランは、バックスクリーン左に飛び込む逆転3ランだ。

 松田

 バットを短く持ってもあそこまで飛ぶのは自信になった。

 今季はバットを指2、3本分短く持つ工夫を施しているが、この日は試合前の練習から実施。コンパクトに振る意識づけのため。打率2割9分と確実性が身につき始めたスラッガーの成長のあかしだ。

 松田の一打が飛び出す前にも、強さの秘密は詰め込まれていた。1点差に追いつく反撃の一打を放ったのは、この日から5番に打順が下がったカブレラだ。2死二塁で、それまで打線が苦しめられていた巨人金刃のパームボールを左前適時打。秋山監督は「(4番は)調子いい方がね。そこのポジションで(状態が)上がってくれば、またそういう形(4番カブレラ)になるだろう」。打順降格の発奮の一打は、松田へのカウント球を直球にするきっかけにもなった。

 カブレラが打席を迎える直前には、一塁走者の本多が二盗を決めていた。2回には松田が金刃のけん制で刺されたものの、チームは試合前ミーティングで分析に力を入れていた。本多が一塁走者に出た後、5度けん制された。だが、その5度で金刃の一塁けん制のオールパターンを経験。4番小久保が三振に倒れた際、好スタートで二塁を陥れていた。

 45試合目で貯金20到達。4連勝で交流戦優勝マジックは4だ。「ワンチャンスでね。相手のエラーもあったが、松田の本塁打が大きかった。すごいね。いいパワーしている」と秋山監督。7回に突き放す一打を打った内川は、松田の打撃を参考にバットを短く持っていた。チームが一丸となって勝利に向かう。勝つための準備を整える。ホークスのセ界を圧倒する強さの秘訣(ひけつ)が、そこにある。【松井周治】