中日トニ・ブランコ内野手(30)が今日6日からの巨人3連戦(ナゴヤドーム)を控えた5日、ナゴヤドームでの練習に志願参加し、早出特守を行った。助っ人大砲のシーズン中の早出特守は異例だ。

 ブランコは、ウオーミングアップを続ける野手陣から離れ一塁の守備位置に就いた。約30分間の特守。途中からは守備の名手だった辻総合コーチのマンツーマン指導を受けた。ミットの使い方から送球時のステップまで徹底チェック。最後はフラフラになりながらも、懸命に守った。

 「今日はもちろん自分の意志でやった。守備が良くないのでね。グローブの使い方、投げること、すべての面をやったよ」

 右手中指を痛めて約3カ月間の2軍調整が続き、8月30日に1軍復帰したばかり。3日の広島戦(マツダスタジアム)では“復帰弾”含む4打点を挙げるなど打撃は上昇気配だが、一塁の守備では復帰後5試合で5失策と散々。チームの足を引っ張っており、責任を感じていた。

 「ついつい慌ててしまう。もう少しゆっくりと、慌てず守れるように。それには練習しかないからね」

 2位巨人と0・5ゲーム差の3位。大砲が、オレ流の生命線である守備にも気を配る念の入れよう。ここから、混セを勝ち抜くための勝負に挑む。【八反誠】