<日本ハム0-6ソフトバンク>◇13日◇札幌ドーム

 ソフトバンク内川聖一外野手(29)が快挙に自らのバットで花を添えた。6回の第3打席だった。シーズン規定打席到達の今季446打席目。史上2人目のセ、パ両リーグ首位打者へ、ひた走るヒットマンらしく「H」ランプをともした。日本ハム矢貫の足元を襲う投手強襲安打。FA移籍1年目選手では、初のタイトルホルダーが、事実上誕生した瞬間だった。

 「(規定打席に)到達しましたけれど、終わりじゃないんで。今の状態なら、まだまだ(打率を)上げられる」。7回には中前適時打を放って「(直前まで連打が続いており)たたみかけようって気持ちでいきました。いい追加点になった」と話していた。

 コメントに表れるように、貪欲な姿勢が、内川の安打量産の根底にある。この日3打数2安打で、打率は3割4分4厘に引き上げた。ぶっちぎりでの首位打者獲得へ闘志を燃やす。自らに課したハードルは、3割5分。残り4試合。右太もも裏の張りでDH出場が続くが、欠場の2文字は頭にない。

 ホークスのリーグ2連覇に貢献し、シーズンMVPの有力候補。ただ、球団にとって悲願と言えるのは、CS制覇。過去6度のポストシーズン敗退の屈辱を晴らすため、内川は呼ばれた。新天地で快挙に突き進んできた男なら、未知の大舞台でも、きっと打つ。

 ▼ソフトバンク内川は横浜時代の08年に首位打者を獲得している。両リーグで首位打者を獲得すれば江藤慎一(64、65年中日、71年ロッテ)以来2人目。