<日本ハム0-6ソフトバンク>◇13日◇札幌ドーム
CS初戦は和田で決まり!
ソフトバンク和田毅投手(30)が今季最終登板で7回5安打無失点。30回2/3連続無失点を継続してフィニッシュし、16勝目を挙げた。チームは9連勝で貯金43。和田のCS初戦の先発も確実となり、このまま悲願の日本一へ突っ走るだけだ。
幻惑した。3回1死満塁のピンチにも和田は動じない。独特の球の出どころが見えにくい投球フォーム。自信を持って128キロのチェンジアップを低めへ投げた。稲葉、糸井を欠く日本ハム打線。最も警戒していたスケールズを三ゴロの併殺打に仕留めた。
「今日はバックのおかげ。内容は悪かった。いい当たりを捕球してもらったし、何点取られてもおかしくなかった。その中で勝てたことは良かった」
今季最後の登板。初回にいきなり先頭の陽岱鋼に右中間へ三塁打を浴びるなど、走者を背負う投球が続いた。ピンチでも球を低めに集め得点を許さなかった。ソフトバンクは優勝、日本ハムも2位が確定しているが、和田にとって消化試合ではなかった。チームは優勝決定後も無敗。CSに向け、いい流れを断ち切りたくはなかった。
CSファイナルステージ初戦の先発が確実となった。完封勝利を挙げた9月21日オリックス戦から4試合連続で無失点と好調を持続したままシーズンを終えた。30回2/3連続無失点。16勝5敗、防御率は1・51。17勝でMVPを獲得した昨季と比べても遜色(そんしょく)ない成績を残した。
陰の努力を惜しまない。「常にお腹の中がすかないように工夫している」と話すように、やせやすい体質だが、ゼリーやバナナを寝る前に食べ、体重81・5キロをキープした。シーズン中もポール間の走り込みも精力的に行う。秋山監督から「和田は本当に体も強いから」と絶賛されるほどだ。
「シーズンは終わった。後は(CSに向け)100%の状態で投げられるように準備していきたい」
今年9月に海外FA権を取得。海外志向が強く、この日がリーグ戦では日本最後の登板となる可能性もあるが、夢はひとまず封印。CS初突破、悲願の日本一奪回へ、和田がチームをけん引する。【奈島宏樹】



