<楽天5-2ロッテ>◇19日◇Kスタ宮城

 ロッテ伊志嶺翔大外野手(23)がシーズン30盗塁を決めた。区切りの数字は同期のライバル塩見から奪った。1回、四球を選んで出塁すると、二盗を成功させた。「目標にしていた数字。うれしい」。笑顔というよりも安堵(あんど)の表情が印象的だった。

 チームでは97年小坂以来の快挙に西村監督も「来年以降の自信になる。ルーキーでなかなかできるもんじゃない」と目を細めた。特筆すべきは成功率の高さだ。36回試みて、成功30回。8割3分3厘の成功率は30盗塁以上の7選手で日本ハム糸井(8割3分8厘)に次ぐ。山森外野守備走塁コーチは「失敗が少ない。(投手の癖などを)勉強している」という。この日も塩見がけん制を3球続けた直後。きっちりとモーションを盗んだ。

 開幕前から目標に掲げていた公約を果たしたが、これで満足はしない。オフは打力強化に取り組み、さらなる高みを目指す。「来季以降も30盗塁は最低限のノルマ。塁に出ないと盗塁数が増えていかないし、課題を持ってやっていく」。伊志嶺の目は早くも次を見据えていた。【鈴木良一】

 ▼ロッテ伊志嶺が今季30盗塁をマークした。新人のシーズン30盗塁以上は01年赤星(阪神=39個)以来で10年ぶり14人目(1リーグ3人、セ・リーグ5人、パ・リーグ6人)。パでは97年小坂(ロッテ=56個)以来で、ロッテの新人では小坂以来2人目。