<楽天5-2ロッテ>◇19日◇Kスタ宮城

 来年こそ、東北を熱くしてみせる。楽天が2011年シーズンを終えた。今季最終戦となったロッテ24回戦(Kスタ宮城)は塩見貴洋投手(23)が今季4度目となる完投勝利で、パ・リーグ新人トップの9勝目を挙げた。星野楽天1年目は66勝71敗7分けの5位でフィニッシュ。試合後のセレモニーで、星野仙一監督(64)は来季の躍進をファンに誓った。

 快勝の余韻に浸る間もなく、星野監督以下チーム全員がマウンド付近に整列した。横一列になる。マイクの前に進み出た指揮官が口を開いた。「大変な1年間、熱い応援をありがとうございました。大変、感謝しています」。3月11日の東日本大震災。開幕すら危ぶまれた激動の1年を戦い抜けたのも、ひとえにファンのおかげだった。

 まずは、ゆっくりお礼を述べた。そして、続く言葉に決意をにじませた。

 星野監督

 東北を熱くすると言ってやって来ましたが…ぬるかったね。来年は本当に選手一丸となりまして、熱く、熱くなるようなシーズンにします。

 訴えかける口調も、話す内容もヒートアップ。就任1年目で5位という結果を正面から受け止め、2年目の躍進へ誓いを立てた。

 監督が仙台に降り立ったのは、ちょうど1年前の10月後半。就任会見で言った「東北を熱くする」。宣言どおり、4月12日からの開幕カード(ロッテ戦)を勝ち越し、同月は9勝6敗の2位で終えた。ただ、勢いは続かなかった。5月から始まった交流戦で4つの負け越し。順位はじわじわ下がっていった。8月前半には7連敗もした。同月後半に7連勝で盛り返しAクラス3位に復帰したが、オリックス、西武とのCS進出争いに競り負けた。

 星野監督は分析する。「完敗じゃなくて、もうちょっとで勝てたという試合が15はあった」。その半分、いや3分の1でも勝っていれば、最終順位は逆転していたはず。その差を、どうやって埋めていくかがカギとなる。「自分自身を大きく変えるため、勇気を持って明日からスタートします」と締めた。そう、次への戦いは、もう始まる。9勝目を挙げた塩見も言った。「まだまだ課題はある。来年です」。この日の思いを貫き1年後、ファンにCS進出の報告をする。【古川真弥】