阪神は新監督の筆頭候補にリストアップしている日本ハム梨田昌孝監督(58)を招聘(しょうへい)する場合、腹心コーチの入閣を容認することが19日、分かった。チーム再建を託すため、力を発揮できる環境作りが必要。同監督が希望した際には梨田野球を熟知した参謀の入団も検討する。福良淳一ヘッドコーチ(51)ら数人のコーチを想定し、受け入れ態勢を整える方向だ。
阪神が、次期監督の筆頭候補である日本ハム・梨田監督を招聘(しょうへい)した際に、腹心コーチの入閣を容認することが、分かった。本社主導で白羽の矢を立てた梨田監督に対して、本社-球団間で近く最終調整を行う見通し。その中で新体制移行に向けて、球団側が梨田野球を知る「参謀」を迎え入れることを想定している。
外部からの指揮官誕生となれば、星野政権以来、3代目となる。6年連続で優勝を逃し、来年は球団にとっても勝負の年だ。重圧のかかる中で、新監督には十二分に力を発揮してもらう必要がある。戦術を理解した腹心コーチの存在は不可欠。そこで福良淳一ヘッド兼打撃コーチ(51)ら数人のコーチを想定し、受け入れ態勢を整える構えだ。
一方で球団は、真弓監督の辞任にともない、コーチの若返りも重要な課題として掲げている。40代前後の若い指導者を育成するために、ジェフ・ウィリアムス駐米スカウト(39)OBの赤星憲広氏(35)矢野燿大氏(42)らへの来季のコーチ打診を検討。組閣に関しては、新監督の意向が強く反映されるため、すりあわせて作業は必要だ。いずれにせよ、「勝利」と「育成」の難問クリアへ、最善のコーチスタッフを作り上げなければならない。
梨田監督とともに、監督候補にリストアップされているのは、和田豊1軍打撃コーチ(49)と元2軍監督の平田勝男氏(52=野球評論家)の生え抜き組。3人の中からの絞り込み作業は、まだ情報収集の段階。一本化に向けた最終調整は目前となっている。
この日、坂井信也オーナー(63=電鉄本社会長)と南信男球団社長(58)は故久万元オーナーの「お別れの会」に参列し、甲子園で横浜戦も観戦。しかし、後任人事の目立った動きは見られなかった。同オーナーは「僕の中では、進んでいない。分析はまだしていない」と話すにとどめた。南球団社長も「人事のことは、お話しできませんし、ちゃんと決まったらお知らせします」と話した。監督人事については慎重に議論を進めつつ、組閣も素早く対応できるように想定していく。
◆98年オフ野村監督
ヤクルトを退団した野村監督と正式契約を結んだ10月28日に、巨人を退団する八木沢投手コーチの入閣が固まった。南海で選手時代から野村監督と旧知の関係だった柏原打撃コーチと黒田バッテリーコーチの入閣も決定。また球団主導の人事で岡田2軍打撃コーチが2軍監督に昇格した。
◆01年オフ星野監督
監督就任要請の交渉の席で星野監督が田淵氏と島野中日2軍監督の入閣を希望し、球団が了承した。譲渡に難色を示した中日球団を説き伏せ、年明けの02年1月に入閣が決まった。



