最強ジグザグ4本柱でCS突破ダ!

 ソフトバンクのCS先発ローテーションが、19日までに内定した。パ・リーグ優勝チームとして11月3日のファイナルステージから登場する。第1戦は開幕戦も務め16勝した左の和田毅投手(30)。第2戦は19勝で最多勝が確定した右のホールトン。第3戦は左の杉内、4戦目は右の摂津と続く。計57勝、平均防御率2・10の安定感を誇る4投手を左右ジグザグに配し、悲願のCS突破を狙う。

 ジグザグローテには、相手打線の目先を変えると同時に、シーズン同様の安定した戦いを続ける狙いがある。昨季のCSファイナルステージでは杉内、和田の両左腕を1、2戦目に配置。杉内が初戦を落とし、結局ロッテに競り負けた。今季はシーズン中も和田、杉内を別カードに分け、大型連敗のない戦いを続けた。CSでも間に強力な助っ人を挟み、さらに転向1年目で14勝を挙げた摂津が4戦目に控えることで、連敗をしない戦いを目指す。

 この日遠征先の関西から福岡に戻った秋山監督は「(CSの)相手が決まってからでは間に合わない」と、すでに4本柱には登板日を伝えたことを示唆した。4人は、25日から宮崎フェニックス・リーグで1試合ずつ順番に先発調整を行う予定。5戦目に突入した場合は、大隣、山田の若手を相手との相性を考慮して起用する。万が一6戦目となれば中4日で和田。1勝のアドバンテージがあるため3勝で突破となる。最強ローテで今季こそCSの壁をぶち破る。【倉成孝史】