生涯、がんばろう日本!
労組プロ野球選手会の会長を務める阪神新井貴浩内野手(34)が4日、東日本大震災の永続的な復興支援を宣言した。選手会主催の恒例イベント「ベースボール・クリスマス」を被災地の福島・いわき市で開催。未来を担う子どものために、少年野球大会「新井杯」の創設や、寄付の継続などを検討しながらサポートしていくと約束した。
野球少年たちの無邪気な笑顔、そしてプロ野球選手を見つめる熱いまなざしに、新井の心は大きく揺り動かされた。
毎年恒例のイベント。5度目になる今年の開催地は原発事故の影響を強く受けた福島を選んだ。プロ野球選手として何ができるか。1つの答えが福島にあった。
「そうだね。ずっと続ける」
未来の日本を支える子どものために、生涯、可能な限り支援活動を続けていくことを決意した。
「1年や2年のことじゃないというのは最初から言っている。個人でも選手会でも、長いスパンで継続してできるものを考えていきたい。たとえば野球大会をするとかね」
継続的な支援の1つとして、自分の名前を冠した少年野球大会「新井杯」の創設を視野に入れる。契約する用具メーカーもバックアップを約束している。今季は1本塁打につき10万円、1打点につき5万円を積み立て、合計635万円の寄付が決定。今後も成績に連動した寄付を予定し、さらに用具提供など多角的に支援プランを検討する。
「いわきでやらせてもらって、すごくよかった。大変な状況の中、子どもたちの笑顔と純粋さ、頑張る姿を見て心を打たれた。どういう表情をしてくれるか不安もあったけど、みんないい笑顔を見せてくれた。みんな今でも十分頑張っている。このまま元気に成長してほしいです」
選手会としても支援活動に力を入れる。来年も同イベントを仙台など東北地方で開催できるよう調整中。福島県内の約150の少年野球チームなど約5000人が参加したイベントは、予定時間を1時間上回り5時間半も続いた。子どもたちに囲まれながら球場をあとにした新井はこう言ってうなずいた。
「プロ野球選手でよかった、と思いました」
未曾有(みぞう)の災害があった年に選手会長を務めた運命を受け止め、これからも被災地と歩みをともにする。【柏原誠】



