ヤクルトの「ジャイアン」赤川克紀投手(21)が、背信投球で小川淳司監督(54)の「喝」を受けた。20日、沖縄・浦添市民球場でオリックス戦に先発。1回1死から3四死球で満塁のピンチを招くと、5番T-岡田に初球の直球を右翼席に運ばれた。2回以降は無失点に抑え、4回5安打4失点で降板したが、期待が高い分だけ、指揮官からは厳しい言葉が飛んだ。
試合開始直後の1回、赤川の制球が定まらない。投球のリズムが悪く、直球に球威、切れがない。2番大引に四球、3番坂口には右上腕に死球を与えると、続く李にもフルカウントから四球を与えた。1死満塁のピンチ。5番T-岡田に、初球の直球を右翼席に運ばれた。1回に4失点。試合の大勢は、わずか10分足らずで決まってしまった。
これに普段は温厚な小川監督が、厳しく言及した。「フォアボール、デッドボールの後の初球。調子の良しあしはあるにしても、一番やってはいけないこと。ゲームが台無しになる。ちゃんと反省してほしい」と一気に言った。昨季は8月からローテーション入りしたが、今季は開幕からの活躍が期待されている。それだけに、指揮官は「その後抑えたからではダメ。先発として責任をしっかりしてほしい」と厳しかった。
2回以降は無失点に抑えた赤川は「テンポが悪かった。満塁になる前の過程がだめ」と反省した。今キャンプは精力的に投げ込み、13日には実戦の“開幕投手”に指名された。「調子は悪くなかったですし、うまく修正しないといけなかった。(2回以降は)最低限のことはできた」と言葉は少なかった。
昨季は6勝(3敗)を挙げ、CSでは初のファイナルステージ進出を決める勝利を挙げた。一躍シンデレラボーイになったが、小川監督はキャンプ前から今季は「どうなるか分からない」と繰り返してきた。多くの投手が苦しむ「2年目のジンクス」。石川、館山らに続く存在になるために、乗り越えてほしいという期待が詰まった「喝」だった。【前田祐輔】



