<ヤクルト9-5阪神>◇1日◇神宮

 絶望的な逆転負けの中にも明日への希望はあった。阪神大和内野手(24)は超絶ファインプレー&猛打賞で輝きを放った。2回1死一塁から右前打、4回2死から左前打。5回1死一、二塁では左前打を決め、この回一挙5得点に貢献した。6月中旬から使用するノーステップ打法も板につき、すべてライナーで4月22日DeNA戦以来、自身2度目の猛打賞を記録。そしてハイライトシーンは5回裏だ。

 「名古屋ではグラブを出すタイミングが早くて頭を越される場面があったので、ギリギリまで粘ってグラブを出しました」

 2点差に迫られ、なおも2死一、二塁。6番宮本が大飛球を右中間深くに打ち上げた。抜ければ走者2人の生還は確実。誰もが同点を覚悟した時、中堅大和がダイビングキャッチに成功した。落下地点までロスなく走り、地面スレスレでグラブの先に引っかける。驚異の美技で盛り上げた。

 「ノーステップに慣れてきて最初の3打席は良かったけど、三振が…。とにかく試合に出た時、やるべきことをやっていきたい」

 2点を追う7回は先頭で見逃し三振。乱戦を落とし、悔しさだけが残った。一方で得点圏打率は5割4分5厘に上昇。存在感は増すばかりだ。【佐井陽介】