<ヤクルト9-5阪神>◇1日◇神宮

 もう嘆く言葉もありません。今日も勝ったと思ったのに、まさか、まさかの逆転負けだ。悲劇は6回。苦しい救援陣の事情もあり、続投させてきた先発安藤優也投手(34)がついに力尽き、2番手の左腕加藤康介投手(34)がヤクルト田中に逆転3ランを食らった。5回に打者一巡の猛攻で奪った5点も吹っ飛んだ。3日から対戦する5位広島とは1・5差。ヤバイ、ヤバイッ!

 相次ぐ故障者の存在がボディーブローのように効いていた。そして和田阪神が無残に散った。5回に10人攻撃で5点を奪ったが、投手陣が持ちこたえられない。先発安藤が精彩を欠き、6回途中で降板。左腕加藤にスイッチしたが、その直後に悪夢が待っていた。1死二、三塁でヤクルト田中に逆転3ランを浴びる。「綱渡り」と称したリレーは、2日と続かなかった。

 和田豊監督(49)

 結果的にいうと、私の継投ミス。すべて私の責任です。

 3番手の久保田も2失点で傷口を広げた。苦しい台所事情を言い訳にすることなく、指揮官は潔く責任をかぶった。

 藤川、福原という2本の柱を失えば、当然、しわ寄せは来る。前日に2イニングを投げた渡辺は、積極的に起用しづらかった。先発安藤に長い回数を託したいところが、期待を裏切る結果になった。

 和田監督

 かなり後ろが偏った使い方になっている。なるべく引っ張りたかったが、いつもの粘りがなかった。

 ブルペンが充実していれば、安藤の5回降板も視野に入れただろう。しかし、それが許されない状況にある。好調の加藤もまさかの被弾にうなだれる。「何と言っていいか分からない。申し訳ない…」。中盤の攻防で大きな問題を抱えてしまった。

 右膝を痛めた藤川は順調に回復しているが、拙速な1軍招集は指揮官の頭になかった。

 和田監督

 球児の感覚もあるだろう。まだいつというハッキリしたメドはね。向こう(2軍)は計画的にやっている。こっちにいつという報告はない。試合で1度、投げてみないと。それからになる。

 2軍の実戦チェックという段階を踏む方向は変わらない。となれば、現有戦力で難局を乗り越えるしかない。

 和田監督

 どうやって抑えるかを考えないと。2人(藤川、福原)が欠けているけど、いるものがやらないといけない。奮起して、明後日からやってもらうしかない。

 リーグ戦再開後は2カード連続の負け越しで、借金は再び今季最多タイの「4」。試合後には、指揮官に厳しいヤジが飛んだ。罵声→称賛→罵声のジェットコースターのように地獄と天国を行き来する3日間。このまま優勝争いから脱落するのか。瀬戸際の日々が続く。【田口真一郎】