<コナミ日本シリーズ2012:日本ハム7-3巨人>◇第3戦◇30日◇札幌ドーム
ふてぶてしく、迫力十分に巨人打線を仕留めた。日本ハム・ブライアン・ウルフ投手(31)が連敗を止めた。特長の打者の手元で動く140キロ台後半のツーシームにカーブ、カットボールのシンプルな組み立てを貫いた。5回に単打4本で2点を失って降板。6回以降は中継ぎ陣にバトンタッチしたが、4回までは1安打と完璧な内容。「いけるところまでいこうと思った」。打線を生き返らせるリズムをつくった。
初めての日本シリーズの晴れ舞台で大仕事をした。「大事なマウンドで光栄だった」。入団当初は米国人らしくマイペースで、チームの和を乱す言動も多々あった。武田久らがマナーなどを厳しく教育。来日3年目で染みこみ、日本人気質を理解した。コンビを組む捕手・大野とは家族ぐるみの付き合い。米国製の幼児服などをプレゼントするなど、細やかな気遣いもできるように変身した。
今や「教育係」の武田久も目を細めるほど成長。その守護神はマイボトルの麦焼酎を無断で盗み飲みされても黙認するほど、チームメートの信頼は厚い。救世主の巨漢右腕の好物は、それほど目がない麦焼酎。好きな飲み方は緑茶割りというほどの、通になった。「終盤になるにつれ高めに浮いた」。日本人のように謙虚につかんだ記念の1勝。日本ハムに反攻の息吹を吹き込んだ。【高山通史】



