DeNAは29日、都内で福留孝介外野手(35=ヤンキースFA)と直接交渉を行った。出席した高田繁GM(67)は「今日(獲得を)発表できればよかったけどね。でもダメと言われたわけではないし、ギブアップしたわけでもない」と話すにとどめたが、前日28日に交渉を行った阪神に負けじと、獲得への熱意をアピールした。

 すでに2年3億円プラス出来高の最大4億円前後の条件を提示済み。この日は条件面に関しての具体的な話はなかったようで、同GMは「何も言っていないし、まだそんな(諸条件を詰める)段階じゃない。まだまだ時間はかかるんじゃないですか」と話した。

 新球団発足時からラブコールを送り続けてきた熱意は伝えたが、結論の時期については、これまで通り、福留本人がメジャーの選択肢を残していることを尊重する考え。12月上旬にMLBウインターミーティングがあることから「彼の中で、(メジャーへの思いも)ひとつあるんじゃないかと思う。区切りをつけることもあって、それ(ウインターミーティング)までは何の動きもないと思います」。予断を許さない争奪戦だが、メジャーの動きを注視しながら、粘り強く交渉を継続していく。