本拠地初陣はサッカー王国!

 ソフトバンクが来年2月28日に福岡ヤフードームでブラジル代表と練習試合を行うことが18日、分かった。宮崎キャンプを終え本拠地での初戦が“国際Aマッチ”。さらに翌3月1日は世界ランク1位のキューバ代表とも対戦。WBC出場国の直前スパーリング相手という立場ながら、地元ファンには興味深いカードになりそうだ。

 サッカー大国で知られるブラジルは予選ラウンドで大リーガーも複数参加した強豪パナマを下し、今回がWBC初出場。侍ジャパン初戦の相手でもある。モチベーションを上げてくると予想でき、ガチンコ勝負は望むところ。秋山幸二監督(50)は「まだ何も決まっていない」と来季のチーム布陣には白紙を強調。「3・29」開幕まで残り1カ月となるこのカードからサバイバルが本格化しそうだ。

 キューバは11月に侍ジャパンと強化試合を2試合戦ったばかり。来日メンバーは未定ながら世界の頂点を狙う「赤い稲妻」との貴重な実戦機会。ソフトバンクも摂津、内川ら6人の日本代表候補を抱えるだけに、当日がどんな布陣になるかは不確定ながら、士気が上がる時期に最高のカンフル剤になる。

 もちろん侍ジャパンのため、相手のデータ収集という役割も果たす。世界中の関心が集まる中、世界へソフトバンクの名を売るチャンスにもなりそうだ。

 ◆ブラジル代表

 日系人、日本球界プレー経験者が合わせて10人以上いる。本大会進出決定戦でも4番ツギオ(元ヤクルト)5番ユウイチ(ヤクルト)らが先発。バントを絡めた日本顔負けのスモールベースボールを展開し、格上パナマを2度破った。同国出身初のメジャーリーガー、ゴメス捕手(インディアンス)にホワイトソックスの右腕リエンゾも主力。米国野球殿堂入りしたラーキン監督が率いる。第1ラウンドは日本と同じA組で3月2日の初戦に激突。