全国で藤浪と対戦できる!?
バッティングセンターなどで、プロ野球選手の映像と対戦できることでおなじみの「バーチャルバッティング」をつくるキンキクレスコ社が、阪神ドラフト1位の藤浪晋太郎投手(18)の早期導入を目指していることがわかった。同社にファンからの「藤浪と対戦したい」という声が殺到しており、活躍次第では、異例の1年目で導入される可能性も出てきた。
誰でも藤浪と対戦できる。そんな夢のような計画が進行していることが明らかになった。プロ野球選手の映像を用いたバッティングマシン「バーチャルバッティング」を開発するキンキクレスコ社が、阪神藤浪に熱視線を送っていた。堀川三郎会長は「ここ数年で松坂さんやダルビッシュさんがメジャーに行ってしまい、契約が切れてしまいました。今年も藤川選手のメジャー行きが決まり、新しい看板選手を求めています」と明かした。
「バーチャル-」は、映像化されたプロ選手との対戦をシミュレーションできるマシン。これまで阪神所属の選手では、藪2軍投手コーチ、井川(現オリックス)、藤川(現カブス)らが採用されている。他球団ではダルビッシュ、松坂、楽天田中ら、日本を代表する投手が名を連ねる。「バーチャル-」への登場は、いわば、スター選手の勲章の1つといえる。
1年目選手の導入はこれまでに例がないが、「若くて、人気と実力があり、この先長く活躍してくれる選手」という条件にピタッと当てはまるのが、他でもない藤浪だ。堀川会長も「1日でも早く導入したい」と声を弾ませた。
通常は数年続けて好成績を残し、以後も活躍が予想できる選手が選ばれる。西武菊池やヤクルト由規は将来性を見込まれ、本格ブレークより前に導入されたが、それでも1年目オフ以降だった。入団したばかりで、まだデビュー前の藤浪を採用するのは極めて難しいが、すでに全国のファンからは、リクエストが殺到しているという。「藤浪と対戦したい」「藤浪選手のマシンをつくってほしい」。まだプロで1球も投じていないが、ファンの注目度は桁違いだ。
藤浪が早期1軍デビューし、周囲を納得させる活躍を見せれば、異例の1年目「バーチャルデビュー」が実現するかもしれない。
◆バーチャルバッティング
日本で初めての映像を用いたバッティングマシンとしてキンキクレスコ社が丸紅、日立製作所と共同で94年に開発。有名プロ野球選手の投げる映像が大きなスクリーンに映し出され、動作に合わせてボールが飛び出すことで実際に対戦しているかのような感覚を味わえる。同社が経営する大阪・池田市の「池田バッティングセンター」や、明治神宮外苑の「バッティングドーム」など、北海道から沖縄まで全国約170店舗のバッティングセンターに設置されている。




