阪神が西岡剛内野手(28)に対セ・リーグ用の“特注データ”を用意するプランが19日、浮上した。ロッテで8年間プレーした後、メジャーへと渡った西岡は交流戦、日本シリーズの経験こそあるが、セ投手陣へのなじみは薄い。そこで来季逆襲のカギを握る新戦力に1日でも早くなじんでもらう虎の巻をつくり、バックアップ態勢を整える。

 備えあれば憂いなし。セ・リーグ初参戦の西岡にとって、最大の課題と言えばやはりセ投手陣への対応になるだろう。02年にロッテに入団して、10年オフにアメリカへと渡った。その間、交流戦、日本シリーズを経験したものの、フルシーズンを戦うとなれば、まったく話は別だ。

 そこで、球団内では西岡にセ・リーグ投手陣のデータ&映像を集めた“極秘資料”を用意するプランが浮上した。球団首脳はこの計画について「そういうこともあるんじゃないかな」と話した。もちろん、西岡自身が希望すればの話だが、少しでも不安材料をなくすという意味でも有益なプランだろう。

 実は、西岡への期待を高める数字がある。ロッテ時代、6年間の交流戦での通算成績は打率3割2分、13本塁打、60打点、31盗塁とセ・リーグ投手陣を圧倒している。限られたデータでも、これだけの数字を残した男だ。加えてチーム内には虎が誇るスコアラー陣が年間を通じて蓄積してきた資料がある。どの投手のどこが弱点か、傾向はあるのか。虎の「007」だけが持っている極秘資料が加われば、セ・リーグへの順応はさらに早まることが予想される。

 来季構想では、西岡は1番打者の有力候補にもなっている。攻撃陣の浮沈を握るトップバッターだけに、開幕から1日でも早く順応してもらわなければならない。出塁しなければ、自慢の機動力も生かせない。水谷打撃コーチが新戦力をオープン戦序盤から起用することを示唆したように、西岡、コンラッドらは投手との対戦機会を増やしていく方針だ。

 現在は国内で自主トレを行っているという西岡だが、年が明けて、1月末にはチームに合流することになる。チーム内でのコミュニケーション、そして、セ・リーグ他球団の投手陣、すべてに順応していかなければならない西岡に対して、猛虎は万全のバックアップ態勢を敷く。