阪神が来年開幕までに助っ人チェックを行うことが20日、分かった。“第5の外国人”獲得へ向け、メッセンジャー、スタンリッジ、マートン、コンラッドの4選手の状態を開幕までに見極める。その上で、先発、ストッパー、大砲とどのポジションの外国人選手を獲得するか決定する。来季の阪神では助っ人と言えども常時出場できる保証はなさそうだ。仁義なき外国人バトルとなりそうだ。

 「もう1人の外国人選手は急いで決める必要はないでしょう。先発、ストッパー、野手、どのポジションが必要なのか。だれかが故障してしまうかもしれない。それぞれリストアップしておけばいいでしょう」

 球団首脳はコンラッドに続く、もう1人の新外国人選手についてこう話した。藤川球児投手(32)の代役となり得るストッパー候補が最優先かと思われていたが、先発、ストッパー、大砲とそれぞれの候補をリストアップするという。その上で沖縄キャンプ、オープン戦で現在の4助っ人の状態を見極め、補強を擁するポジションの選手を獲得する。左腕ザラテもいるが、近い将来の戦力と位置づけているため、実質的には4つの外国人枠をめぐって5人の助っ人が競争することになりそうだ。

 現状では藤川のメジャー移籍で空いている守護神に久保康友投手(32)が指名されている。さらに4番にはコンラッド、新井の名前が挙がっている。ただ、昨季、マートンがまさかの大不振に陥ったように何が起こるかわからないのが、この世界。じっくりと補強ポイント見極める。