聖地で胴上げ再現!

 阪神に新加入した西岡剛内野手(28=ツインズFA)が21日、入団後、初めて甲子園に現れ、優勝を誓った。ロッテ時代の05年には阪神との日本シリーズでプレーして日本一を決めた球場だ。自主トレを初公開し「ウズウズします」と武者震いした。甲子園では過去6年間で打率4割1分5厘と大当たり。「申し子」が虎を栄光へと導く。

 緑のフィールドを踏みしめる1歩が心地よかった。西岡が猛虎軍団の一員として初めて甲子園に登場。軽くランニングして、キャッチボールで体を動かす。前日20日には阪神電鉄が商標登録していたことが判明した「甲子園」を独り占め。寒々とした曇り空だったが、心は晴れ渡っていた。

 西岡

 空気が良かったですね。歴史のある土地。僕も小さいころ、スタンドで見ていた人間の1人です。そのなかに入ってプレーできるというのは、考えるとウズウズしますね。

 大阪出身で、幼い頃から聖地で野球を見てきた。大阪桐蔭では夏の甲子園に出場した。ゆかりのある球場だが、本拠地にするのは初めてだ。新天地で、大きな野望を思い描いた。

 西岡

 2005年にここで優勝して胴上げさせてもらった。阪神タイガースのホームグラウンドとして、優勝を経験したい。(甲子園でのプレーは)うれしいですね。高校野球でも甲子園を目指して戦っていた。

 7年前だった。05年、ロッテ時代の西岡は阪神と大一番の日本シリーズを戦った。3連勝し、10月26日の第4戦も制し、甲子園でバレンタイン監督(当時)が宙を舞った。虎党が落胆したワンシーンは、主力の西岡にとっては栄光の1ページ。巡り巡って阪神入りし「ドラマ」の再現が何よりの目標になる。

 頼もしいデータもある。西岡はロッテに在籍した過去6年間、甲子園で53打数22安打。実に4割1分5厘の高打率だ。「どれだけの成績か知らないですが…」と涼しい表情だが、来季は「甲子園の申し子」として期待も高まる。最近は大阪市内の練習施設で体を動かし、年明けからはハードな練習も取り入れる。05、06年は盗塁王で、10年には206安打。リードオフマンとしての自覚も口にする。

 西岡

 もう1度、走れるスピードを求めて、プレースタイルを戻したい。年をとって体格も変わればプレースタイルも変わってくる。キレがないわけでもない。でも、自分のなかで、より一層、気持ちを高める意味で、いろんなことにチャレンジしたい。これから監督と、どういう戦略で1年間戦っていくか話したい。

 スピードスターが甲子園で大暴れすれば、低迷する阪神の起爆剤になる。まだ28歳だ。和田阪神2年目のキーマンはエネルギッシュだった。【酒井俊作】