さっそく改名効果が表れた。ロッテの190センチ左腕、木村雄太投手(27)が3日連続となるブルペンで、直球のみ81球を熱投した。伊東勤監督(50)は「今日は木村と藤岡、特に木村が良かった。左らしいラインが出て力感が伝わった。2ケタ勝てる」と、将来の先発候補を絶賛した。

 プロ3年目の11年に1軍デビューしたが未勝利。左腕は11人と激戦で、同い年にはエース成瀬もいる。「今回のドラフトも左が2人。正直また増えたかと思った」。結果が出ないもどかしさから昨オフ、占い師の助言を得て、登録名を「木村雄太」から「木村優太」に変更、心機一転を図った。秋季キャンプ後に直球の精度向上に取り組み、“和製ランディ・ジョンソン”と呼ばれていたころのダイナミックさを取り戻した。伊東監督のべた褒めに「手応えはある。あとは期待にどう応えるかですね」。改名で、福を呼び込む。【鎌田良美】