新助っ人は沢村賞投法だ!
広島ミゲル・ソコロビッチ投手(26=カブス)が3日、春季日南キャンプで初のブルペン投球を行った。変化球を交え31球を投げた。頭部後方に腕を担ぎ上げる独特の投球フォームは、昨季沢村賞を受賞したソフトバンク摂津正投手(30)をほうふつとさせた。かつて2年連続最優秀中継ぎ投手に輝いた摂津のように、「勝利の方程式」での活躍が期待される。
大トリでベールを脱いだ。20人の投手陣で唯一ブルペン投球を行っていなかったソコロビッチが、キャンプ3日目でついにブルペン入りした。勢いのある直球に加え、スライダー、チェンジアップ、ツーシームを交えて31球。だがそのボールより目を引いたのは、独特の投球フォームだった。
「バッターからは、頭の後ろに腕が隠れて見づらいと思う。小さいときからのナチュラルなフォームだけどね」
小さく折りたたんだ腕を頭部後方に担ぎ上げ、一気に押し出していく。昨季の沢村賞投手、ソフトバンク摂津に似た腕の使い方だ。古沢投手コーチは「地肩が強い。ストライクが取れそうな投げ方。(摂津に)少し似ている。見えにくいだろうね」と09年から2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝いた右腕に重ね合わせた。
共通点がある。ラテン系特有の底抜けな明るさはない。入団会見で「お金を稼ぐために日本に来た」と明かしたように、闘志を秘めたタイプだ。黙々とプレーに打ち込む姿も、表情を変えずにマウンドに立ち続ける摂津と重なる。
「勝利の方程式」候補の1人だが、ここから激しい戦いが待っている。今村がクローザーの筆頭候補となり、セットアッパーにはミコライオ、福井が挙がる。外国人枠もバリントン、ルイス、エルドレッドの1軍は濃厚で、残りは1枠。野村監督が「生き残りをかけた争い」とあおる競争を勝ち抜き、強力投手陣に名を連ねる。【鎌田真一郎】
◆ミゲル・ソコロビッチ
1986年7月24日、ベネズエラ・カラカス市生まれ。06年にレッドソックスのルーキーリーグでデビュー。昨季はオリオールズでメジャー初登板を果たし、シーズン途中にカブスへ移籍。メジャー通算12試合で0勝0敗、防御率6・06。背番号は58。年俸3000万円(推定)。185センチ、86キロ。右投げ右打ち。



