メジャーだって、基本が大事です。楽天の新外国人ケーシー・マギー内野手(30=ヤンキース)が4日、松井稼頭央内野手(37)に守備の手ほどきを受けたことを明かした。メジャー通算61本塁打のマギーが“生徒”で、日米通算2295安打の松井が“先生”。元大リーガー同士の野球教室は、いかに高度な内容かと思いきや、意外にも初歩の初歩「壁当て」だった。
特別授業は前日3日に行われた。“教室”は、三塁側ベンチ横のラバーフェンスだ。約3メートルの距離からフェンスに向かってスナップを利かせたボールを投げ、跳ね返ってきたボールを腰を落とし捕る。横にそれた時だけ、軌道に合わせて移動する。単調な作業を繰り返した。
居眠りしそう!?
いやいや、松井先生が解説する。「最後までボールを見られる。しっかり形を作って、股も広げられる。バウンドに合わせることもできる。やりたいように、自由にできるのもいい」。実は、中身がぎっしり詰まっていた。松井はプロ入り後、投手から内野手に転向。守備に不安を抱えていた男が、ゴールデングラブ4度受賞の名手になった。今でも、時間を見つけては繰り返す壁当てのおかげでもある。
三塁起用が有力なマギーだが、守備は不安視されている。そこで、鈴木内野守備走塁コーチが松井を参考にするよう指示し、野球教室が実現した。マギーは「子どもの頃、練習相手がいない時に自宅の壁でやったよ。懐かしいね。すごく参考になった」とニッコリ笑った。打撃は折り紙付き。通信簿の守備も「特A」にするつもりだ。【斎藤庸裕】
◆楽天松井の練習
壁当ての他にも、基本を重視しつつ工夫を取り入れる。ティー打撃では、通常のバットで振り込む前に1メートル以上あるバットを使用。腕だけでは振れず、下半身の使い方の確認になる。フリー打撃で体重が後ろに残りすぎている時は、打席内で半足、前に移動しながら打つことも。ユニークなのは04年のメッツ時代。バランスの運動にとラジオ体操を導入。ニューヨーク地元紙で「カズはストレンジ(奇妙な)ストレッチをしている」と話題になった。



