「コンちゃん」がいきなりハッスルだ。阪神の新外国人ブルックス・コンラッド内野手(33=レイズ)が6日、宜野座キャンプ初のシートゲームに登場。ダイビングキャッチあり、一塁まで全力疾走あり、初安打ありと、走攻守で猛アピールした。ファイトが持ち味の助っ人が「4番サード」を奪い取る。

 迫力満点のコンちゃんショーだった。気温20度と肌寒い沖縄で、コンラッドがスタンドを熱くした。まずは三塁守備。俊介の打球がホットコーナーの左、三遊間に飛んだ。軽快…ではなく、体ごとボールに飛び込む。起きるとすぐに一塁へ送球してアウト。ユニホームを真っ黒にして「いいね、コンちゃん!」の声に照れた。ファンやチームメートから、一斉に起きたコンちゃんコールだった。

 コンラッド

 勝負というかゲーム感覚の中で、ああいうプレーが出た。今日1日を楽しめたね。

 劇場は、これで終わらない。第1打席はフルカウントから内角低め直球を選び四球。第2打席の三塁ゴロでは、持ち味のファイト全開に一塁まで全力疾走した。そして、ファインプレーを挟んでの第3打席。伊藤和からコンパクトにセンター前へ運んだ。記念すべき「虎初安打」に、後ろから目を光らせていた指揮官も声を弾ませた。

 和田監督

 外の低めの球を、センターから反対方向にね。力強さだけじゃなく、広角に打てるのを見ただけでも収穫。1打席目も選球した。あれ(全力疾走)が彼の持ち味なんだろね。すべてに全力。練習からそう取り組んでいる。ファンも楽しみにしているね。

 2日に首脳陣と夕食をともにし、めでたく?

 愛称「コンちゃん」が定着した。この日のノックでは、ボール回しでポロリとした瞬間に「ヘイ、コンちゃん!」と、あちこちから突っ込まれた。愛想いっぱい、照れ隠しの笑顔を浮かべるいじられ役。既にチームに溶け込んでいる。

 コンラッド

 メジャーのメニューに比べたらたくさん練習しているけど、シーズン通して勝っていくには、これぐらいやっていかないとね。

 素手でバットを持ち、半袖でハッスル。米国時代にヘッドスライディングがあたりまえだったファイターが、本領を発揮してきた。コンラッドは「全力でプレーするところを見てほしいね」と自らバリカンを持って整える頭をかいた。ちょっぴり異質な虎の新助っ人は、なぜか自然と応援したくなる魅力を持っている。【近間康隆】

 ◆ブルックス・コンラッド

 1980年1月16日、米カリフォルニア州生まれ。アリゾナ州立大から01年ドラフト8巡目でアストロズ入団。アスレチックス、ブレーブス、ブルワーズを経て昨季途中にレイズ移籍。ブレーブス所属だった10年には、シーズン2本の代打満塁弾を放った。メジャー通算280試合で打率2割7厘、18本塁打、71打点。178センチ、86キロ。右投げ両打ち。一塁と二塁、三塁を守れる。背番号42。