楽天の新戦力は、超が付く真面目だった。沖縄・久米島キャンプ第1クール最終日の6日、ケーシー・マギー内野手(30=ヤンキース)が居残りでノックを受けた。約1時間、3年目阿部、2年目三好とともに黒土にまみれ「若い人と一緒に楽しめたよ」と満足そうだった。ユニホームを汚す姿は助っ人には珍しかったが、コーチ陣を驚かせたのはその後だ。さらに望んで、打撃練習も追加した。

 とにかく、一生懸命。星野監督も「真面目すぎるかもしれん」と、うれしい心配をするほど。そんな周囲の声にも、マギーは「こうやって育ってきた。練習をたくさんやるのは自然なこと」と涼しい顔だ。「一生懸命ではない人は、食べる資格はない」が座右の銘だという。松井を見習い、練習に壁当てを取り入れるなど、探求心も旺盛だ。

 打撃の状態はいい。この日のフリー打撃でも、鋭い当たりを見せた。田代打撃コーチからは「頭がいいね。悪い点を指摘したら、次の日には直っている」と評価される。メジャーのキャンプと比べ確実にハードな毎日だが、「大好きな野球をやってるんだから。苦ではないよ」と、うれしそうに言った。【古川真弥】