楽天のドラフト2位則本昂大投手(22=三重中京大)は打者の近くで浮き上がる「ライズボール」のような直球の使い手だった。1軍キャンプで初めて打撃投手を務め43球。高めの直球にポップフライが次々と打ち上がる。高め16球のうち、上方向へのファウルチップが7球、凡フライが4球。「思った通りの球を投げられた。直球でファウルをとれたのは良かったです」と充実した表情だった。
打者の手元で浮き上がるのが理想の球筋だ。通常、ボールを離す時の腕の位置が高ければ直球に角度がつき、打者には打ちにくい。178センチの上手投げの右腕は「重心が低い方なので角度がないんです」と、左足を上げ、着地した時に深く沈みこむフォーム。だから、体の重心が低くなり、自然と腕の位置も低くなる。一見打ちやすく思えるが「(下から)上にいくように角度をつけられたらなと。わざとそこ(高め)に投げてます」。逆転の発想で長所としたい、というのだ。
この日、打者からはカットボールまで浮き上がるように見えたという。芯で捉えにくいため、カウント球になるが「最終的には空振りをとりたい。思うように投げられれば一番武器になる」と、精度を上げていくつもりだ。紅白戦では、若手中心となる9日の初戦に登板が濃厚。強力な武器を手に、即戦力右腕の実力を見せる。【斎藤庸裕】



