楽天の大物助っ人コンビが満点デビューを飾った。9日、沖縄・久米島キャンプで初の紅白戦が行われた。主力主体の紅組に、アンドリュー・ジョーンズ外野手(35)が「4番DH」、ケーシー・マギー内野手(30=ともにヤンキース)が「6番三塁」でスタメン出場。ジョーンズは先制打を含む3打数3安打2打点、マギーは特大3ランと大暴れした。得点力不足が課題のチームで、強力な2枚看板が存在感を強烈に見せつけた。
速い。ジョーンズの打球は、とにかく速い。1回1死一、三塁と、いきなり好機で巡ってきた。戸村の球を続けて見逃し、カウント1ボール1ストライクからの3球目だった。「2ストライクまでは打てる球を待つんだ」の言葉どおり、浮いた直球を振り抜いた。音がしたら、もうボールは左前。来日初スイングで先制打を放った。
2回も戸村から、今度はスライダーを左前適時打。お役御免だったが「則本がすごく良い球を放っていたから」と志願し、4回1死一塁で代打。ライナーに三塁銀次がジャンプしたが「(西武)中島さん、中村さんも速いけど、一番速かった」(銀次)打球は、一直線に左翼手の頭を越えた。3安打2打点に「上々。正直、自分でもビックリだよ」と、ニッコリ笑った。
高い。マギーの打球は、とにかく高い。1回1死一、二塁。こちらも2球見逃し、2ボールからの3球目だった。「たくさん球を見るのが目的だった。そしたら、良い球がきた」と、真ん中低め直球をバックスクリーン左へ。来日初スイングが、推定飛距離130メートルの3ランになった。「正直、ビックリ。この時期、状態は、あまり良くないんだけど」と、コメントまでジョーンズそっくりだ。
泥くさい。プレー以外でも存在感はばっちりだ。試合中の三塁側ベンチ。メジャー通算434本塁打のジョーンズが、一番声を出していた。英語で何やらシャウト。「ヤジまで言ってました」と佐野通訳も驚いていた。引っ張られるように、他の選手も声が出た。マギーは「キャンプイン前日のミーティングで、星野監督が『3月までにどれだけやれるか。その差がシーズンで出る』と言っていた。それを常に意識している」と感激の面持ちで明かした。ノックでユニホームを汚す日も珍しくない。若手にも積極的に声をかけている。
4位に終わった昨季、チーム本塁打52本は12球団最少で、長打力不足が泣きどころだった。星野監督は「だから言っただろう。今年はワクワク感が違うって」と笑いが止まらなかった。いきなり全開の「MJ砲」が、3年目を迎えた星野楽天の命運を握っている。【古川真弥】



