日本ハムのドラフト1位大谷翔平投手(18=花巻東)が11日、沖縄・国頭村での2軍キャンプでケース打撃に挑戦した。プロ入り後、初めて経験した実戦的な打撃練習は、3打席で進塁打1本と空振りの2三振。ほろ苦い“打者・大谷”のデビューとなったが、長いリーチを生かした打撃を評価する声も挙がった。居残り練習では、初めて外野特守をこなすなど“打者・大谷”に専念した1日だった。
大谷のバットが、ドラフト6位屋宜照悟投手(23=JX-ENEOS)の速球に空を切った。「屋宜さんの球が切れ切れでした。すごかったです」。初のケース打撃に登場し、生きた球を打つのは約2カ月ぶり。もちろん、現役プロ選手を相手にするのも初めてだった。無死走者なしというシチュエーションで臨んだ初打席は、空振りの三振に終わってしまった。
続く2打席目は、無死一、三塁で「ゴロエンドラン」の指示。ここでは、ドラフト7位河野秀数投手(25=新日鉄住金広畑)の外角球に泳ぎながらも、注文どおり三遊間へ強いゴロを流した。「リーチが長いですね。うまいな、と思いました」と投げた河野も脱帽の進塁打。西2軍監督兼内野守備コーチも「あれで1点は入っている。バントもリズム良く構えることができるし、彼は器用」と目を細めた。
同様に無死一、三塁で「フリー」の指示が出た3打席目は、同じ河野を前に3球三振。結局、初めて経験する実戦打撃で2つの空振り三振を喫したが「変に打つより、これから練習しないといけないなと思ったので良かったです」と、どこまでも前向きだった。
全体練習後は初めて外野の特守に参加し、打球の追い方を約1時間、特訓した。「ステップが内野と違って難しい。打球判断などは、これからやっていきたい」と山積みの課題にも意欲的。“打者・大谷”に専念した1日が終わり、今日12日は“投手・大谷”に早変わりする。「ブルペンで50球ぐらい投げる予定です。低めに、しっかりスピンをかけたボールを投げれば、変化球も生きてくるはず」。打者と投手。日々進化する2人の大谷に、休む暇はない。【中島宙恵】



