<オープン戦:阪神2-1中日>◇6日◇甲子園

 スピードスターで守道竜に3連勝!!

 阪神西岡が中日戦でタテジマ甲子園デビューを果たし、2安打を放った。1番に入り、1回にいきなり左前打。エンドランなどを絡めて、すかさず先制点を奪った。昨季7勝16敗1分けと惨敗した中日に今季実戦で3戦3勝。相手捕手の谷繁との駆け引きも始まった。新生猛虎打線を引っ張る姿はホンマに頼もしいで!

 悠然と構えた西岡のバットさばきは力強く、しなやかだった。1回、阪神移籍後初めて甲子園の打席へ。右腕西川の初球をいとも簡単にとらえた。白球はライナーで左前にはずむ。躍るように一塁ベースに達し、2番大和への初球で猛ダッシュ。エンドランを決め、難なく二塁へ。マートンの中前打で生還した。

 西岡

 初めて甲子園の試合に出て、試合本番という気持ちです。結果もたまたま伴って、気分よくというか。初回、最初にホームベースを踏むのが僕の仕事。1番として、仕事をきっちりできたと思います。

 1回の攻撃開始から、わずか2球で二塁に達した。リズムの良い先制点はトップバッターの小気味良い動きが生み出したもの。和田監督が「お互い腹の探り合い。いろんなことを試してきている」と振り返るように、ベテラン捕手谷繁との駆け引きも始まった。2回の中前打も1球目をミート。執ような「初球攻撃」に西岡の意図が表れる。

 西岡

 初球、バッテリーはストライクを取りたがるもの。でも、谷繁さんのリードでエサをまかれている気がします。オープン戦は打たせて、違う配球でシーズンに入るっていう…。もともと初球から振っていく打者です。初球をボールから入るとバッテリーはしんどい。積極的に行くのはチームにとってもいいこと。

 09年以降、4年連続負け越す天敵の中日戦で機先を制した。2月16日の練習試合から3連勝。久慈コーチも「ここという時に谷繁にやられているから。これからは(西岡を中心とした機動力野球も)増える。大和に対してストライクを投げにくい…となればプラス。球界一のキャッチャーからも走れるのを見せられればいい」と話した。今までとは違う。西岡-大和が示した速攻は守道竜への強烈な先制パンチだ。

 西岡

 シーズンは、もっとお客さんが入る。満員じゃないけどファンの声援は大きい。『阪神入って、頑張ってくれ!』という声も聞けてうれしいですね。

 名刺代わりの好打&快走で甲子園デビューを飾ってみせた。虎戦士の一員としてすっかりなじんだ。【酒井俊作】